住民が作り上げた図書館
1975年に「天白によい図書館をつくる会」が正式に発足。
図書館を建設する段階から、住民が大きく関わっていました。
それまでは図書館に行くとなると、瑞穂図書館や鶴舞中央図書館まで通わなければいけないなど、アクセス面でかなりの不便さがありました。
今でもそうですが、本の値段は高い。
特に子ども用絵本であったり、専門書は値段も高くそうそう簡単には手に入りません。
その点、図書館は様々な本を無料で借りることができる公共サービスです。
当時の天白区民は図書館に、いや、本に飢えていたのでしょう。
1977年の開館日は満員となり、借りれなかった人が何百人もいたなんていうエピソードもありました。
当日の入館者は3,954人。
天白区トップページ「天白区人口の移りかわり」によると昭和50年の天白区の人口総数は88,827人。
名古屋市図書館の令和3年版図書館年報によると令和2年の天白図書館の来館者数は年間162,899人。開館日数が247日なため、1日平均約660人。
1日4,000人近く訪れたのが、どれだけ異常で、期待されていたのかがわかります。
(あの図書館内が満員になるとは想像もつきません。)
天白区民にとって、それだけ図書館ができることは大きかったのです。
天白図書館の蔵書
住民からの要望で漫画を置くことによって『漫画のある図書館』と開館当時は話題になったものの、今では図書館に漫画があることは珍しくない。
ちなみに「ブラックジャック」、「しおんの王」、「ハチミツとクローバー」などが置かれているが、それほど種類が豊富とは感じない。
天白図書館の蔵書数は93,561。愛知県の図書館全88館中64位。
何とも微妙な順位である。
ちなみに1位は鶴舞中央図書館の12,000,000。
ちなみにちなみに、お隣日進市立図書館の蔵書数は357,606だけでなく、PCも利用でき、wifiも使え、カフェも併設しているという。しかも綺麗。
貸出券番号とパスワードがあると便利
●名古屋市図書館の全館で利用できます
●パソコン・スマートフォン・蔵書検索機で図書・雑誌・CDなどを予約や予約状況の確認ができます。
※一人、図書・雑誌は6冊。CD等は3点。紙芝居は3点まで借りることができます。
本は2週間借りることができます。
●返却の際、名古屋市図書館ならどこでも返却可能。違う区の図書館に返却しても大丈夫なのはありがたいですね。
テーマソングのある図書館
開館40周年を記念して作曲されました。
曲名は「てんぱくぱくぱく天白図書館」
作詞・作曲はなかむらまさみ
毎日、開館と閉館時に流れます。
また、YouTubeでも視聴ができます。
詳細は↓
ちなみに、作詞・作曲のなかむらまさみ(中村正美)さんは名古屋市内の幼稚園や小・中学校が朝の挨拶で歌う曲、守山区や南区のイメージキャラクターソング、校歌を作詞されてます。
名古屋市民なら、もしかすると聞いたことや歌ったことがあるものもあるのでは?
開館情報
●開館時間
火曜日~土曜日:9:30分~19:00分
日曜日・祝日:9:30分~17:00分
●休館日
月曜日(祝日の場合は開館し翌日休館)
毎月第3金曜日(祝日の場合は開館特別整理期間)
年末年始(12月29日から1月4日まで)
交通情報
●最寄り駅
市営地下鉄鶴舞線植田駅から徒歩15分程
●最寄りバス停
名古屋市営バス天白巡回系統 天白図書館停留所下車 北へ70メートル
●駐車場
あり
※駐車料金300円
※30分無料
参考文献
※天白区トップページ「天白区人口の移りかわり」より引用
※「名古屋市図書館 図書館年報」より引用