投資で失敗した話

資産運用
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2024年は新NISA元年ということもあり、証券口座を作り今から準備を進めている方も多いでしょう。

私自身、投資歴は5年程度でまだまだ知識は浅いですが、それでも資産は投資を始めた頃よりも6倍になり1000万以上を運用するようになりました。

さて、今回取り上げるのは20万円で投資を初めてした時に買った銘柄と失敗談をお話します。

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銘柄①G-factory

外食向けの物件や内装設備リースといった経営コンサルタント事業とうなぎ専門店『宇奈とと』中心とした外食店事業を展開する会社です。
2016年に上場、1株830円程の時に買いました。

何故、このマイナーな「G-factory」という銘柄に手を出したのか。

スクーリングをして出会ったに他ならない。
1株1000円以下でPER15~25PBR0.5~1.5株主優待制度ありといったように当時検索をしたのでしょう。
業界の平均PERや株主優待の廃止リスクについては当時不勉強だったため、全く気にしていませんでした。一銘柄ずつ業績や事業展開や数値を見ながら、以下の点からG-factoryへ投資を決めた。

・飲食はあたればハネる
・日本人は鰻好き、低価格で食べることができる
・養殖鰻の研究ニュースがしばしばでており、大量生産も今後見込めるのではと予想
・株主優待制度

ペーパーフードサービスが展開するいきなりステーキも出だしは200円台で、一時期二桁まで落ち込んできましたが、そこから何と7000円台までの伸びを見せました。
ところが、2017年頃をピークに下降しはじめ現在は120円台にまで下落。当たれば大きくハネるが、人気がなくなればその分一気に沈みます。
日本人が大好きな鰻を低価格で提供する『宇奈とと』に期待を寄せ、値上がりとその間株主優待のQUOカードを貰いながら待っていました。

飲食業を襲うコロナショック

2020年2月、世界で新型コロナウイルス感染症拡大。
不用な外出・外食の自粛が広がり、飲食業は悲惨な結果に。(飲食に限らず様々な業界が 打撃を受けたのは言わずもがな)業績も下がり、株価も下落。
そして、2022年発表されたのが株主優待の廃止
「株主への公平な利益還元」が主な理由。
この発表を受けてさらに下落。株価はハンバガーとなり、泣く泣く損切りをすることになりました。

反省点
・株主優待の廃止リスクを考慮
※特にQUOカードやカタログギフトはリスク高
・株主優待を目的とせず、あくまでおまけ程度。企業を見ること

・配当金0円の銘柄を買って、値上がり益を狙うのは初心者には難しい

銘柄②三菱自動車

多くの人が知っている自動車メーカーの大企業。
トヨタ自動車、日産自動車、スズキ自動車など様々なメーカーがある中、「何故三菱自動車にしたのか」
・電気自動車が日本ならびに世界に広がると思ったこと
・三菱自動車が電気自動車が強みであったこと

「ガソリン車から次世代で主流となる車が走るためのエネルギーは何か」と想像した時、電気もしくは何かしらの新しいエネルギー資源ではないかと考え、当時三菱自動車は電気自動車(EV)の開発に積極的に取り組んでいました。 三菱自動車は2010年にi-MiEV(アイミーブ)をヨーロッパ仕様車の生産を開始し、EV市場に先駆けて参入しました。そういった背景から、三菱自動車への投資を決めました。

カルロス・ゴーンショック

フランスの自動車メーカーのルノーと日産自動車と三菱自動車はパートナーシップ関係を結び、「ルノー・日産・三菱アライアンス」のCEOがカルロス・ゴーン氏だった。
その手腕が発揮され、日産・三菱は少しずつ存在感を回復させてきた。
その矢先である。

2018年11月に代表取締役会長であるカルロス・ゴーンが、日産自動車に関する金融商品販売法違反容疑で東京地検検察庁特捜部に逮捕というニュースが流れた。

ここから下落は止まらない。
そして追い討ちをかけるように、コロナショックの到来
株価はとうとう1株188円

1株922円で当時私はかったため1/5近くの株価まで下がってしまいました。

この間私は何をしていたか?

気絶をしていました。
もう、損切りすらする気にもならない。
「倒産するんじゃないか?」「上場廃止?」「買収される?」なんてのも過りましたが、ほったらかし。しかし、今はEVが徐々に広がり、日本政府も電気自動車に助成金を出すなど支援。
5月9日に発表した2023年3月期の連結決算は、純利益が前の期比2.3倍の1687億円。
19年3月期以来4年ぶりに過去最高益を更新。
株価もどん底から何とか半分近くまで戻ってきました。
未だにホールド中

反省点
・名の知れた大企業だからと言って安心はできない
業績悪化や不祥事は株価に大きく影響を与える。
・損切りは大事、そして早く決断

前述のG-factoryは結果的に損切りをした。
何故、損切りをしたかというと機会損失を考えたからである。
今損切りすれば、この資金で別の銘柄を買える。
配当金も貰える。
G-factoryは今は配当金を10円出しているが、以前は無配である。
優待もなければ大した配当利回りでもない。
それならば、別の銘柄に乗り換えた方が良い。

では、三菱自動車は何故損切りしないのか

株価が半分近く戻ったのだから、損切りすればよいのではないか。
一つは損切りの決断が出来なかったこと。
二つはEVの需要が高まってきたこと。
G-factoryの場合は、株主優待の廃止が決めてとなりました。

しかし、三菱自動車は様々な下落要因はあっても当初から期待しているEVへの期待を裏切られるような事態はなかったこと。気絶していた点もありますが、懸念材料が出尽くしたと見て売却をしませんでした。
また、三菱自動車が発表した新車の評判がなかなか良いことも一つの理由です。
いつか返り咲くだろうという淡い期待と浅い知識で買った戒めとして保有し続けている。
果たして手放す時は来るのだろうか。

銘柄③三谷産業

最後の銘柄は実は損をしていない。

北陸地盤の総合商社で、化学品・医薬品・情報システム・住宅設備など幅広い。
・緩やかだが、売上高が年々増加
・利回りが3%に加えて株主優待もある
・中長期で値上がり益に期待

低位株で、1日の値幅はほとんどない。今は配当利回りは4~5%以上がごろごろとありますが、少し前は3%もなかなか配当利回りが良いと評価されていました。
指標的にも割安であり、中長期で見ると値上がり益が期待できるのではないかと思い、まずは1単元を購入。
一時は500円を越す時期もあり、上げ下げをしながら300円前後をうろうろしていたため、長く持てば1.5~2倍になるだろうと思い貯金代わりで保有をすることにしました。

最高の売却チャンス到来

そして、度々登場するコロナショック。
この時、「医薬品系の商社は来るんじゃないか」と日経平均が下落していく中、買い増し買い増し

1000株まで購入。(ちなみにこの時優待品もグレードアップ)
そして、コロナウイルスの治療薬として抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」が未知のウイルスに効果があるのではないかという期待が持たれ、三谷産業のグループ会社がアビガンの原薬製造を富士フイルムから受託することが決定。

株価も一時580円まで上がる程、期待が寄せられた。
この時、ダブルバガー達成。売却すれば20万程の値上がり益が確定できていた。
ところが、政府からアビガンの承認が降りることもなく、少しずつ株価は上がる前に戻っていった。

そして、売却を決意。
配当金もコツコツもらっていたため、利益は出ている。
また買った当時よりも上の株価で売却はできた。それでも売却した理由は株主還元である。
保有してから売却までに上がった配当金は一株当たり1円である。配当利回りも3%程度。
他の銘柄では4%を超えたり、累進配当自社株買いなど積極的に株主還元をしている。
ここ数年、しばらく上昇の雰囲気も感じられず、株主還元に対しても消極的なところから売却を決断。

ここでの失敗売り時を逃したことである。

反省点
・投資の格言「頭と尻尾はくれてやれ」
・株は買うときよりも売るときが大事、出口戦略やルールを持つ

これから投資を始めるかたに

株は少額で投資しているうちに失敗した方がいい。
まだ損失の額も小さく済むこととやり直しが効くからである。
経験と学びを積み重ねることで、失敗のリスクは格段と減ります。来年から新NISAが始まります。
成長投資枠(240万)と積立て投資枠(120万)をどのように使うか話題になっています。
投資信託一択や高配当銘柄を中心とした手法をインフルエンサーが薦めています。
中には永久保有やほったらかし投資という言葉が出回っています。銘柄を見れば、名だたる企業や時価総額も高く現在も業績が安定していて大変魅力的である。

しかし、絶対はありません。企業のまさかの不祥事で一気に下落することもあれば経済ショックで利益が全て消し飛ぶこともある。
投資をする上で大切なことは身の丈にあった資金で運用し冷静に状況を見定めるメンタルを養うことです。「薦められているから」「人気だから買う」ではなく、中身を知る必要があります。

友達に紹介されたから、すぐに付き合うことはありませんよね?
どういう人間かを見定めたり、価値観が合うかどうかを確かめたり、各々で基準がありますよね。
自分とマッチングするような銘柄や投資信託や商品と出会い運用をしていくことが良いと私は考えています。

その基準を満たしたものを永久保有・ほったらかしをするならば良いかもしれません。
ぜひ、これから投資を始める方は著名な投資家や専門家の話を聞いたり、書籍を読んだりすることが良いと思います。

長らく日本は投資をすることに「危ない」というマイナスイメージを持たれてきました。
しかし、国が国民に投資を積極的に勧めるように動いています。
その流れに乗るか乗らないかをじっくり考え、どのように運用していくかを見極めましょう。
それではよい資産運用をお築きください。