顔合わせとは?
結婚を予定する両家の両親・家族を引き会わせる儀式の一つ。
両家の家族が正式に顔を合わせ、お互いの自己紹介をし、親睦を深めることが目的になります。
正式には結納という婚約成立のしるしとして金品や品物を取り交わす儀式がありますが、現在簡略化されることも多く、顔合わせ食事会といった形式が広がりました。
一般的な顔合わせ食事会はホテルやレストランや料亭で行われます。
そのため、「顔合わせプラン」「結納プラン」といったものがホテル等で用意されており、準備も少ないため今では主流ともなっています。
自宅で行うことになった経緯
当初、私達も料亭やホテル等で両家の顔合わせをする予定でいました。
ところが、今年2月頃からコロナウイルス感染拡大により、外出自粛ムードであったり、3密を避ける動きであったりと外部で行うことが非常に困難になりました。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、ワクチンが開発されていないため感染の恐れは拭いきれません。
私の両親は感染者の数がある程度落ち着きが見れる都市に在住です。
私が在住の都市も東京や関東圏と比べたら感染者は減少傾向にはありますが、それでも感染者は多い部類の地域です。
都合上、両親に顔合わせのために県外から来ていただく必要があります。
そうなると県外からのコロナウイルスの持ち込み・持ち帰りが非常に懸念される。
安全・衛生を万全にかつリスクを最小限にする必要があります。
そう考えた時、新居で顔合わせを実施することが最も安全だとなったのです。
※結婚後住むマンションへ事前に引っ越しをしていたため可能となりました。
※交際相手が実家暮らしのため、生活に慣れるよう先に新居を決め、引っ越しをしました。
※一度、顔合わせを先延ばしにしており、終息のタイミングではなく、社会全体の動きを見て時期を判断しました。
※新居で行うこともあり、新居の紹介を含めた顔合わせ食事会といったものになりました。
新居で顔合わせするにあたり
まずは、両家に確認を取る必要があります。
今回の場合、コロナウイルス感染拡大を懸念している事情を自身の両親に説明をし、段取りを決めていきます。
私と恋人の二人が当日取り仕切ることになるため必要なものを調べたり、参考にしながら用意を進めていきました。
必要なもの①食器類
人数分(当人同士+両家の両親で少なくとも6枚以上)の食器がそれぞれ必要になります。
湯呑み茶碗(人数分)

冷茶用のカップ(人数分)
夏場で顔合わせをしたため、冷たい飲み物は必須。
珈琲・紅茶用のティーカップ(人数分)

菓子用の小皿(人数分)
※用意する和菓子・洋菓子による
菓子用の中~大皿(1枚)

必要なもの②食事の手配
当然ながら手作り料理を振る舞う訳ではありません。
お弁当の出前が可能なお店を探す必要があります。
メニュー表を確認し、両家に事前に希望を聞き、一週間前までに注文・予約をする必要があります。
相場は1000~2500円程度のもので探すと彩りの良い豪華なお弁当が手配できるでしょう。
ちなみに私達が利用したのは名古屋市にある『すし哲』というお店です。

メニューも豊富で寿司だけでなく、肉類もあるためオススメです。
必要なもの③衛生面
当然ながら玄関には消毒液は必須。
トイレ・洗面所もタオルではなく、使い捨てのペーパータオルを用意しておくこと。
また、スリッパや座席や座布団も人数分必要になります。
必要なもの④栞

記載内容としては
・両家の簡単なプロフィール
・顔合わせ当日の流れ
・今後の予定
・式場情報
・連絡先、新居住所
になります。
必要に応じて始まりの挨拶・結びの挨拶を記載するのも良いでしょう。
栞作成の参考に『ラピスラズリ』様のものを活用致しました。ご参考ください。
必要なもの⑤幼少期のアルバム写真
※必要に応じて。
両家のことをより深く知る話題作りに適しています。
赤ん坊の頃から小学高学年あたりの写真がボリュームとして多くするのが良いでしょう。
必要なもの⑥お茶菓子
・桜茶

・珈琲
・紅茶

・緑茶
・洋菓子
・乾菓子
必要なもの⑦お花
テーブル中央、もしくは玄関の飾り付けのため。

当日の流れ
お弁当の出前受け取り・冷茶を入れる用意
↓
先に私の両親が新居に到着
↓
恋人の両親が新居に到着、玄関にてお迎え。
↓
冷茶を出し終えた後に、両家の簡単な紹介。
歓談の頃合いを見て、届いた弁当をセッティング。
↓
歓談しながらの食事
↓
先に食べ終えたあと、乾菓子や食後に提供する桜茶や珈琲等を入れる用意。
↓
お弁当のゴミの回収
↓
桜茶と乾菓子をお出しする。
↓
記念品の交換。婚約指輪の披露と彼女より記念品となる通勤鞄・時計のプレゼント。
↓
珈琲・紅茶等の希望を聞き、お出しする。
↓
アルバムを見ながら、歓談。
↓
式場の紹介と今後の予定について打ち合わせ
↓
結びの挨拶をし、終了。
新居での顔合わせを終え
まず言えることは、事前及び当日の準備がとても大変であるということ。
当日の仕切りもであるが、お出しする飲み物やお菓子のセッティングなどをスピーディーにこなす必要もある。
また、後片付けも洗い物の量やゴミの処理もあるため、終わった後もやることは残ります。
しかしながら、新居で行うことで、二人で協力する最初の作業という風にも捉えることができます。
終えた後の達成感というものはレストランやホテルで行うものよりも大きいかもしれません。
現在コロナウイルス感染拡大のため、不特定多数がいるような場所への外出や密になることが避けられています。
顔合わせの一つの形として、自宅での顔合わせをしてみるのもよいのではないでしょうか。